今年も、地酒『山の寿』蔵開きの催し『山の寿寄席』に出演させていただきました。
会場は、約190年の歴史を持つ日本家屋。その御座敷に高座をかまえると、深く落ち着いた空間の中に、緋毛せんと金屏風がパァッと鮮やかに浮かび上がります。
会場では、春から秋にかけじっくり熟成させて造る「ひやおろし」や「大吟醸」などの試飲コーナーも設けられ、お客様には、秋晴れののどかな陽気の中、歳月をかけて磨かれた美酒に舌鼓を打ちながら、計四席をお楽しみいただきました。
終演後、秋桜色にほほを染めたお客様からは、
「酒とサゲを両方楽しめた!」
「酒と落(オチ)とが一つになると、お洒落になる」
など、なんとも粋なコメントをいただきました。
中には、「酒をきき 落語を聞いた 良い(酔い)日かな」
と、即興で川柳を呼んでいただいた方もいらっしゃいました。
来場者の皆様、主催の山の寿様、本当にありがとうございました。
■ 演目 ■
・落 語 『老婆の休日』 風流亭 半丸
・落 語 『犬の目』 蜜家 泡浮
~ 中入り ~
・講 談 『黒田節の由来』 ななし家 權八
・落 語 『いただきます』 福々亭 金太郎